テント倉庫の耐用年数・寿命は?国税庁の基準も解説

倉庫を建設するときに検討される工法の一つにテント倉庫があります。

テント倉庫は、軽量鉄骨の骨組みにテント生地を張っただけのシンプルな構造であり、建築基準法で規定される建築物です。

シンプルな構造ですが、雨風や地震に強く、低コストかつ短納期で導入できるメリットがあります。

さて、ここで気になるのが、テント倉庫の耐用年数です。

この記事では、テント倉庫の耐用年数・寿命について詳しく解説していきます。

テント倉庫の構築物としての耐用年数・寿命は10~15年

テント倉庫の耐用年数は、一般的に10〜15年です。

ただ、テント倉庫の耐用年数は部材・部品によって違いがあり、軽量鉄骨の骨組みは20年程度使用できます。

テント倉庫の部材・部品ごとの耐用年数・寿命
テント生地(膜) 10~15年
軽量鉄骨の骨組み 20年

そのため、軽量鉄骨の骨組みをそのまま残して定期的にテント生地を張り替えれば、使用年数を大幅に延ばすことが可能です。

国税庁の減価償却資産の耐用年数について

国税庁「耐用年数(建物/建物附属設備)」では、テント倉庫が該当する骨格材の肉厚4mmを超える金属製で工場用・倉庫用のものは、耐用年数31年と記載されています。

ただし、こちらは会計処理で減価償却費を算出するために一律で定められている年数です。

実際の耐用年数・寿命については、倉庫・工場の構造や立地・環境によって異なり、一般的なテント倉庫では概ね10〜15年とされています。

テント倉庫の立地・環境による耐用年数の違い

テント倉庫の耐用年数は、立地・環境によって大きく左右されます。

次は、テント倉庫の経年劣化が進行しやすい立地・環境です。

直射日光が当たる

テント倉庫に使われているテント生地は、直射日光により劣化が進行します。

テント生地の素材である塩化ビニールフィルム+ポリエステル基布は、太陽光(紫外線)による日焼けなどにより徐々に脆くなっていきます。

潮風が吹いている

テント倉庫に使われている軽量鉄骨の骨組みは、潮風により劣化が進行します。

海辺の近くで吹き付ける潮風は、金属の酸化を促進させて錆(サビ)の発生原因となります。

通常、軽量鉄骨には錆止めのために塗装を施していますが、衝撃によるわずかな傷から錆が進行するケースがあります。

倉庫の建築工法ごとの耐用年数・寿命を比較

倉庫をローコストで建設する場合は、テント倉庫の他にもさまざまな建築工法があります。

倉庫の建築工法ごとの耐用年数の比較表
テント倉庫 システム建築 プレハブ工法
坪単価 13万円~ 26万円~ 20万円~
参考価格 2,000万円~ 4,000万円~ 3,000万円~
工期 2ヶ月 4ヶ月 3ヶ月
耐用年数 10~15年 30年 20年

※上記の参考価格は、500㎡の倉庫を建てた場合の目安です。立地や建築条件、仕様などによって坪単価および参考価格は大きく変わってきます。

テント倉庫は、他の建築工法と比べて耐用年数が短くなっています。

ただ、建築コストについてはテント倉庫が最も安くなっており、国土交通省告示第667号の緩和措置の要件を満たせば短い工期で建築可能。

テント生地にアイボリー色や白色を選択することで日中は照明が必要でないほど室内が明るくなり、光熱費を抑えることもできます。

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また、テント倉庫は、基本構造が「基礎、軽量鉄骨の骨組み、テント生地」とシンプルなことから張替え工事も短期間で行なえるメリットがあります。

テント倉庫の修理・張替えにも対応しています

テント倉庫は、経年劣化の他にも自然災害で破損するケースがあります。

例えば、小さな穴や切れ目であっても放置すれば、一気に劣化が進行してしまう可能性があります。

そうなれば、雨漏れによって

  • 商品が汚れてしまう
  • 軽量鉄骨の骨組みが腐食してしまう

などの問題が発生します。

まだ、初期段階であれば簡単な補修で直る可能性もあり、早めの対応が大切です。

弊社では、テント倉庫の新設だけでなく、テント生地の張替えや補修、鉄骨のメンテナンスサービスにも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

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